三好長慶に学ぶ処世術|信長より先に天下統一を果たした男

今回は、あの織田信長(おだのぶなが)より先に天下統一を果たした三好長慶(みよしながよし)を取り上げます。

みよしながよし…?

三好長慶は残念ながらあまり有名じゃないけど実は信長より先に天下統一を果たした武将だったんだ。

教科書には出てこない戦国武将ですが、織田信長よりも先に数々の実績を残したことから、真の「戦国の風雲児」は三好長慶と言われる程、語り継がれるべき武将のひとりです。

今回はそんな三好長慶から学べる処世術を紹介していきます。

三好長慶のプロフィール

名前:三好長慶(みよしながよし)

生年月日: 1522年

生まれ: 阿波(あわ:今の徳島県)※諸説あり

仕事:戦国武将

家紋:三階菱に釘抜(さんかいびしにくぎぬき)

大河ドラマ「麒麟がくる」 三好長慶

おおなんかすっごい悪い顔してる‥

まずは長慶の生涯をサクッとみてみよう。

父親を殺された暗い過去

三好長慶(みよしながよし)は1522年に阿波(あわ:今の徳島県)で生まれたといわれえています。

長慶の父親の三好長元(みよしながもと)は阿波を納める細川晴元(ほそかわはるもと)の重臣として仕えていました。

阿波を納める細川晴元は、都(京都)で室町幕府12代将軍・足利義晴(あしかがよしはる)に仕える細川本家の細川高国(ほそかわたかくに)と対立していました。

三好長元は、上司の細川晴元に代わりに細川高国を討ち取りを果たします。

三好長慶のお父さん(長元)は上司の細川晴元のために、お家騒動でもめていた細川高国を倒したってことだね。

手柄をあげたはずの三好長元でしたが、力をつけ始めた長元を警戒した細川晴元は、なんと本願寺と手を組み、10万もの軍勢で三好長元を襲わせてしまいます。

晴元が後ろで手を回した軍勢によって襲われ追い詰められた三好長元は、顕本寺(けんぽんじ:大阪)で自刃に追い込まれます。

逸話では、長元は切腹する時、悔しさのあまり自分の内臓を取り出して天井に投げつけたといわれているんだ。

え?ちょちょっと待って展開が早すぎる!

父親のカタキに服従

大河ドラマ「麒麟がくる」 三好長慶

裏切りによってお父さんを殺された三好長慶(ながよし)は当時わずか11歳で三好家の家督を継ぐことになります。

しかし父親と一緒に重臣たちも多数殺されてしまった三好家はすっかり弱体化し、存続できるかどうかの危機に瀕していました。

そこで長慶は、父親の仇相手である細川晴元(はるもと)に服従することで三好家をなんとか存続させようとするのです。

まじで?お父さん殺した相手に?なんで?

悔しかっただろうけど、そうでもしないと三好家は滅んでしまいそうなほど弱くなっていたんだ。

江口の戦いで父の仇討を決行

細川晴元(はるもと)が室町将軍・足利義晴(よしはる)の幕臣として出世したことをきっかけに、三好長慶(ながよし)もまた摂津(せっつ:大阪府と兵庫県の間)の統治を任されることになり、越水(こしみず)城の城持ち大名になるまで出世を果たします。

晴元の下で着々と出世する長慶(ながよし)は、その間も虎視眈々と父親の仇うちを狙っていたといわれています。

お!いいぞ長慶!

そして1548年、細川晴元の政治に不満が募ると長慶は上司である晴元に対して兵をあげ、晴元を追い詰めることに成功します。

堺を追われた晴元は、足利義晴とその息子・足利義輝(よしてる)を連れて近江(おうみ:今の滋賀県)に逃げていきます。

これを機に長慶は細川晴元とライバル関係だった細川氏綱(うじつな)の元に仕え、京に入ります。

都=京は当時の日本の中心地だったから、京に入るってことは武将としてすごいことなんだ。

力をつけた長慶は、
讃岐(さぬき:香川県)
阿波(あわ:徳島県)
淡路(あわじ:淡路島)
摂津(せっつ:大阪府と兵庫県の間)
を支配します。

じわじわ来てるよ!長慶の時代!

足利義輝との対決

大河ドラマ「麒麟がくる」 足利義輝

1550年、近江で足利義晴(よしはる)が死亡すると、その嫡男(長男)にあたる足利義輝(よしてる)が家督を継ぎ、第14代将軍となります。

長慶によって京を追われた足利義輝は、衰退した室町幕府の権威をもう一度復興させようと翻弄した将軍として知られている通り、京で将軍より力を付け始めた三好長慶の暗殺を企てたといわれています。

長慶は宴会中に火を放たれたり、忍びに襲われたりと2度も幕府勢力によって殺されかけることになります。

しかし、長慶は決して将軍義輝を殺して(倒幕して)自分が天下を統一しようとは考えていなかったといわれています。

大河ドラマ「麒麟がくる」 足利義輝と共に上洛した三好長慶

表向きは将軍を立てて、裏で自分が操るという戦略を持っていた長慶は、足利義輝と和睦(わぼく:仲直りする約束)することを選び、当時戦が絶えなかった京に平和をもたらそうとします。

なるほど。仲直りしたんだね。

しかし、足利義輝は操り人形のように扱われる自分の立場を嫌い、和睦を交わしたのにも関わらず、長慶に対して戦を仕掛けます。

ついに天下統一を決意

あくまでも幕府の権威を立てようとしたのにも関わらず、足利義輝(よしてる)に和睦を破られたことにより、長慶はとうとう足利家との友好を諦め、自分の力だけで都を支配しようと決意します。

長慶は、義輝の幕府軍と交戦し、瞬く間に勝利を納めます。
これにより義輝はまたも近江に逃げ延びることになります。

それまでの武将たちはあくまでも将軍である足利家を擁立(ようりつ:担ぎあげて)都を支配するというのが慣例でしたが、長慶は戦国武将で初めて将軍家に頼らず自分だけで天下を統一を試みた武将といわれています。

長慶すごいじゃん。

戦国初の天下人となる

京を支配した長慶は次に
・和泉(いずみ:大阪府南西部)
・河内(かわち:大阪府東部)
・大和(やまと:奈良県)
・山城(やましろ:京都府南部)
・摂津(せっつ:大阪府と京都府の間)
の畿内五か国(きないごかこく)を手に入れることで、戦国武将で初めての「天下人」となります。

あれ?天下人って全国を納める人じゃないの?

戦国時代における「天下」とは当時の主要都市だった畿内五か国のことを指すんだ。

長慶ってすごいんだね、知らなかった…!

そうなんだ。天下人っていうと、織田信長のイメージが強いけど、実は信長は長慶のまねをしたんじゃないかって言われているほどなんだよ。

長慶は実力で人材を登用

大河ドラマ「麒麟がくる」 三好長慶に仕える松永久秀

当時は代々仕える重臣たちを、そのまま重要なポストに付けることが慣例でしたが、織田信長は身分や家柄に関係なく、藤吉郎(とうきちろう:のちの豊臣秀吉)を家臣として召し抱えたことで有名です。

でも、実はこの実力主義の人材登用は、長慶の方が先だったといわれています。

その一例が、三好家で議事録などをとる事務担当だった松永久秀(まつながひさひで)を重要な役割に引き上げたことがあげられます。

信長はこうした長慶の合理的な組織づくりを手本にしていたのかもしれません。

わーこれも信長ってイメージがあったわ…

いち早く鉄砲を活用

三好長慶は兵庫・尼崎・堺の主要な貿易港を抑え、明(みん:今の中国)との貿易を積極的に行っていました。

そこで手に入れたのが当時最先端の武器であった鉄砲です。

細川晴元の記した記録によると「三好長慶との戦いで長慶が鉄砲を使ってきた」と記されています。

信長が鉄砲を活用して武田軍を倒したことで有名な長篠(ながしの)の戦から25年も前のことです。

そっか信長は初じゃなかったんだね

キリスト教を保護

長慶は織田信長に先駆けて、キリスト教を保護し、オランダとの南蛮貿易に力を入れています。

日本でのキリスト教の布教を許すことで、オランダとの交流を深め、西洋の技術をいち早く取り入れようと画策したのはこれまた信長に先行した、長慶だったんです。

わー!これもなんだ!

三好長慶から学ぶ処世術

織田信長と同等、もしくは信長以上の実力があったといわれる三好長慶。

そんな長慶から現代の私たちが学べることはたくさんあります。

失敗の歴史から学ぶ

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三好長慶は父親の死から、細川家・またその後は将軍の直臣として仕えるまでになります。

天下統一を成し遂げた長慶が頭を抱えたのが、後継者選びだったといわれています。

頼もしい弟たちの相次ぐ死に続き、追い打ちをかけるように家督を譲る予定だった長男まで失くしてしまった長慶は、甥のひとりだった義継(よしつぐ)を後継者として選びます。

義継を後継者に選んだと同時に、長慶は自分の実の弟を暗殺することを選択します。

細川家も足利家も、代々どの家も家督争いで弱体化してきたことを目の当たりにしてきた長慶は、三好家の安泰のためには義継に対する反対勢力が出てこないようにあらかじめ弟を殺すという究極の選択をするに至るのです。

これは鎌倉幕府存続のために必要だったリーダーとしての体裁を保つため、家臣たちの不満の対象だった弟・源義経を殺した源頼朝(みなもとのよりとも)の選択と通ずるものがあるかもしれません。

使える!処世術
人は自分自身の経験を振り返って反省することはできますが、自分が属する部署や会社の過去の失敗から学ぼうとする人は多くないかもしれません。何かヒントになるものはないか、紐解いてみるのもいいかもしれません。

前例のないことへの挑戦

長慶は歴史の失敗を学びながらも、常に前例のないことに挑戦する異端児的な一面を合わせもっていました。

将軍ありきの天下統一をやめ自分だけで天下統一を成し遂げたことや、技術力や経済力の発展を目的とする合理的な外交戦略、実力者を積極的に登用する組織力から見るように、過去の慣例に縛られることなく、常に合理的な選択をしてきたといえます。

そんな戦国の風雲児・長慶を、尾張のうつけ者と言われた信長は畏敬の念をもって見ていたことでしょう。

使える!処世術
歴史から学ぼうとする姿勢とセットで、前例にないものに挑戦する勇気は常に持ち合わせていたいです。

三好長慶の最期

三好長慶は三好家存続のため、内紛が起こらないようにと実の弟を殺した2か月後に43歳で病死してしまいます。

長慶亡き後、三好家の家督を継いだ義継(よしつぐ)は三好三人衆(みよしさんにんしゅう)と共に、足利義満(よしみつ)を暗殺してしまいます(永禄の変)。

その後、三好家の重臣・松永久秀と三好三人衆が対立することで、不運にも三好家は分裂してしまいます。

内部分裂は長慶が一番恐れていたこと。それが起こってしまったんだね。

そして間もなく、当時権力を拡大していた織田信長によって、三好義経は攻められ自刃することになり、これにより三好家は滅んでしまうのです。

わぁ…なんか悔しいなぁ。
もっと長慶は認められるべきだね。

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「麒麟がくる」の三好長慶が渋い!

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の三好長慶は「顔が悪そう」とその渋くて影のある表情が話題を呼びました。

将軍義輝とのピリついたやり取りも見ものです。

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いかがでしたでしょうか?

偉人から学べることはまだまだたくさんあります。

ぜひ他の記事も参考にして明日から役立ててみてくださいね。

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このブログの著者

asuka(30代)

twitter : @麒麟を待つおんな

本ページの情報は2020年6月時点のものです。 最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。