今回は天才科学者として知られるアインシュタインを取り上げます。
顔は知ってる!何した人かは・・・わかんない
アインシュタインの発明がるからこそ、僕たちの暮らしが大きく変わったんだ。
今回はそんなアインシュタインから学べる処世術を紹介していきます。
目次
アインシュタインのプロフィール

名前:アルベルト・アインシュタイン
生年月日: 1879年3月14日
生まれ: ドイツ
仕事:科学者
まずはアインシュタインの生涯をサクッとみてみよう。
「なぜ?」を繰り返す幼少期

子どもの頃、アインシュタインはプレゼントでもらったコンパスに衝撃をうけました。
家の中にいても、外にでても、走っても回っても、そのコンパスは絶対に北の方角を指し示すからです。
「なぜコンパスは北を指すんだろう?」という疑問に取りつかれたことがきっかけで、アインシュタインは、大人が当たり前とすることすべてに「なぜ?」と疑問を投げかける少年になりました。
「なぜ月は明るいんだろう?」「なぜ海は青いんだろう?」
目に映るものすべてに疑問と好奇心が抑えられなかったアインシュタインは、小さいころから科学の本を手に取り、その面白さに没頭します。
好奇心旺盛だったんだね
そう。当たり前とされていたことも、自分の頭できちんと理解するまで探求し続けたんだ。
なによりも科学を信じた

科学の本に没頭する幼少期を過ごしたアインシュタインは「物事の裏には必ず何かが隠されている」と疑ってやまない性格に育ちました。
科学を追求することで、当時皆が妄信してた「神様」の存在も、死後天国に行けるという聖書も、全部嘘なんだと感じたと語っています。
ユダヤ人のアインシュタインは、旧約聖書を信じるユダヤ教徒でしたが、神の存在も科学でもって否定してしまったのです。
わー超現実的な人だったんだ!
そう、とにかく数式で証明できないものは信用できなかったんだね。
とにかく権威を嫌った

アインシュタインは、その生涯を通して「権威」に強く反発しました。
学生時代は偉そうに教鞭をとる先生に反発し、皆が信じる宗教や神様も否定しました。
それはアインシュタインがユダヤ人で、どこに行ってもユダヤ人だからという理不尽な理由で差別され、苦しめられてきたからかもしれません。
皆が尊重する「権威」を人一倍嫌い、誰よりも自由と平和を愛した科学者でした。
生意気な生徒だったなんて意外!私と同じ♡
先生に対する生意気な態度は同じかもね💦
アインシュタインは舌をべーっと出している写真が印象的ですが、あれも連日彼を追い回すマスコミから「笑ってくれ」と言われて舌を出したといわれています。
「好きなこと」をあきらめなかった

権威に対する反骨により、先生に対しても生意気な態度をとってしまっていたアインシュタインは、いざ大学に就職し教授になりたいと思った時には、大学から見放されていました。
研究が好きで仕方なかったアインシュタインでしたが、大学で働けないため仕方なく始めた仕事が、特許庁での役人仕事でした。
それでもアインシュタインは、自分の「好きなこと」を決してあきらめませんでした。
昼間は公務員として働き、夜になると自分の趣味だった物理の研究をする―
そんな毎日を送っていたアインシュタインは、ついにあの相対性理論にたどり着くんです。
つまり副業が科学者だったわけだ。
そう、それでも仕事終わりに研究を続けたんだ。すごいよね。
理不尽と闘い続けた

アインシュタインは、小さいころからどこへ引っ越してもユダヤ人ということだけで、いじめられてきました。
大人になって、研究結果がみとめられ、ノーベル賞を受賞するような立派な科学者になってもなお、その差別がやむことはありませんでした。
ヒトラー独裁政権下のナチスドイツではアインシュタインがユダヤ人という理由で、彼の論文は非難された挙句、仕事や論文で稼いだ財産はすべてナチスに没収され、書いた本はすべて燃やされてしまうんです。
最終的にはナチスの暗殺者リストに名前を挙げられ、懸賞金をかけられるようになるほどでした。
この仕打ちをうけて、アインシュタインはついに祖国ドイツを捨てて、アメリカに移住することになるんです。
え…ドイツ人なのにドイツから追い出されるなんて…ひどい
世界的に有名な天才をも迫害してしまうナチス…いかに異常な時代だったかがわかるよね。
E=mc2が世界を変えた

E=mc2
これはアインシュタインが生み出した「世界で最も美しく、世界で最も恐ろしい数式」と言われています。
第二次世界大戦時、アメリカと敵対していたヒトラー政権下のナチスドイツでは、科学者たちがアインシュタインが生み出したこの数式から核爆弾実験に成功してしまいました。
自分と同じユダヤ人を無差別殺戮するドイツに対し危機感をもったアインシュタインは、この核爆弾が戦争で使われることを恐れて、アメリカでも同じように核爆弾の製造をするようアメリカ大統領のルーズベルトに提案します。
このアインシュタインの提案をきっかけに、アメリカでは「マンハッタン計画」というプロジェクト名で、原爆の開発が秘密裏にすすめられました。
しかし、その後ドイツが戦争でボロボロになり、降伏したことでアメリカは核爆弾を使わずにすむことになりました。
ドイツの降伏をうけて、アインシュタインはアメリカ大統領に「ドイツが降伏したことだし、もう爆弾の計画は必要はない」と提案しますが、それが聞き入れられることはありませんでした。

そして1945年、広島・長崎に原爆が落とされます。
皆さんの国、ここ日本は世界で初めて、実戦で原子爆弾が使用された国なんです。
え…アインシュタインが止めたのにどうして…
アメリカ政府はせっかく作った原爆をどうしても実験したかったんだ。そこに真珠湾が攻撃されたから報復したんだね。
アインシュタインは晩年、アメリカ大統領にあてた核爆弾を作るよう提案したことへの後悔の念を示しています。
飛行機を発明したライト兄弟が、後に飛行機が空から爆弾を落とすものになるとは考えてもみなかったように、アインシュタインもまた自分の研究結果がこんな悲劇を招くなんてことは考えてもみなかったでしょう。
アインシュタインから学ぶ処世術
アインシュタインはどちらかというと世渡りが上手な処世術は持ち合わせていなかったかもしれません。
学者体質のためどちらかというと世渡り下手なカテゴリに入りますが、それでも彼の賞がからは学べることはたくさんあります。
何事も疑ってかかる懐疑力

幼少期から「なぜ?」と問い続けることが止めなかったアインシュタイン。
なぜなぜと問い続け、自ら調べることで、最終的には皆が妄信する聖書や神の存在すらも「嘘」ということを見抜き、世の中を変える新しい法則すら生み出してしまいます。
テレビを見ているとき、上司の話を聞いているとき、たとえそれが権力のある人の発言だったとしても臆さずに「ほんとかな?しらべてみよう」「なんでそうなんだろう?」と疑う強さを持ちましょう。
年齢を重ねても決して好奇心を絶やさないようにしたいですね。
好きなことをあきらめない集中力

望んでいなかった公務員という職に就きながらも、決して好きな研究をあきらめなかったアインシュタイン。
どれだけ疲れていても、自分の「個性」である物理の研究をやめずにつづけたことで、アインシュタインは実績を残すことができました。
「忙しいから」「仕事がつまらないから」という理由で、本来の自分の好きなこと=個性を殺さないようにしましょう。
その積み重ねがあなたの個性につながります。
逆境にも屈しない忍耐力

自分がユダヤ人だからという理不尽な理由でひどい差別を受けて育つアインシュタイン。
合理的でもなんでもない人間の醜い「差別」と直面してもなお、アインシュタインは研究を続けました。
環境がどうであっても一つのことに集中し続け、耐え続けたアインシュタインの忍耐は今の私たちにかけていることなのかもしれません。
生涯自分の発明に苦しめられた

アインシュタインは自分が生み出した数式が、悲惨な形で実証されたことを知り、言葉を失いました。
自分の知らないところで、遠い島国の罪のない人たち21万人が一瞬にして殺されてしまったからです。
アインシュタインは自分の数式が悪用されてしまったことに悲しんだだろうね・・
平和主義者だったアインシュタインは、その後も続く冷戦(アメリカとロシアが互いに核を持ち威嚇し合う冷たい戦争)中もずっと「核反対」を訴え続けました。
世界中の人たちは、いつ核爆弾をつかった第三次世界大戦が起こるかとおびえる日が続いています。
アインシュタインは二度と核を使った戦争を起こさないようにとこんな言葉を残しています。
”第三次世界大戦は分からないが 第四次世界大戦は石を投げ合うだろう”
アインシュタイン
つまり、もし次の戦争で核爆弾が使われたら、人類は滅亡し、何もない原始時代からやり直しという皮肉が込められています。
アインシュタインの脳の秘密
NHKスペ「アインシュタイン 消えた“天才脳”を追え」
— 菜根譚 (@mizunoaji) July 29, 2018
アインシュタインの脳は、1955年の死後密かに解剖され、今どこに存在しているのか、詳しくは分かっていない。世界の科学者に渡ったようだが、彼はやはり特別な存在で、公表する人は少ない。でも超天才の脳がどうだったのか、皆知りたいでしょう。 pic.twitter.com/36ocn64flA
アインシュタインの死後、彼の脳みそは解剖され、天才の謎が秘密裏に研究されることになりました。
その謎を追うドキュメンタリー番組がとても面白いです。
▶ NHKスペシャル「アインシュタイン消えた“天才脳”を追え」」を見る
アインシュタインが残した名言
アインシュタインが残した名言を、彼が思いを馳せた美しい宇宙の写真とともに紹介してくれている本です。
偉人から学べることはまだまだたくさんあります。
ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。
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本ページの情報は2020年5月月時点のものです。
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