今回は日本の国の基礎を作り上げた偉人、聖徳太子を取り上げます。
知ってる!
聖徳太子はとても優秀な政治家だったんだ。
今回は日本という国を知るうえで押さえておきたい聖徳太子から学ぶ処世術をご紹介します。
目次
聖徳太子のプロフィール

名前:聖徳太子(しょうとくたいし)
生年月日: 574年2月7日
生まれ: 大和(やまと・今の奈良県)らしい
仕事:皇太子・政治家
聖徳太子のプロフィール

名前:聖徳太子(しょうとくたいし)
生年月日: 574年2月7日
生まれ: 大和(やまと・今の奈良県)らしい
仕事:皇太子・政治家
まずは聖徳太子の功績をサクッとみてみよう。
聖徳太子は日本に仏教を広めた

今でこそ日本にはたくさんのお寺があって、仏教が日本の中で普及している時代ですが、実は聖徳太子の時代(600年頃)の日本では仏教はインド・中国・韓国から伝わってきた”外国の宗教”として嫌煙されてたんです。
なぜなら、日本独自の宗教「神道(しんとう)」というものがすでにあったからです。
仏教が、仏様を神様とするのに対して、神道は太陽や自然などを神様として信仰する宗教です。
しかし、当時の日本は貧しい国でした。
海の外に目をやると、文明が発展している外国(中国や韓国)はみんな仏教を信仰していたため、仏教は日本にとって真新しく素晴らしいものに映ったに違いありません。
そんな先進国の宗教を真似したい、曽我(そが)氏と、古くからの神道を守ろうとする有力者物部(もののべ)氏が代々バトルしたことも有名ですね。
彼らは宗教が理由でずっと仲が悪かったんです。
聖徳太子は仏教派の曽我氏のそばで熱く仏教を信仰し、のちに「憲法」で仏教を国のオフィシャル宗教として仏教を採用することになります。
聖徳太子は遣隋使を送り大国と交流した

聖徳太子は先進国にいち早く追いつこうと、隋(ずい・今の中国)に使いをおくりました。
「遣隋使(けんずいし)」として外国の政治や文化を学ぶために小野妹子を中国へ派遣させたことは有名ですね。
こういった海外留学制度が日本の文化や政治を発展させたことは言うまでもありません。
当時聖徳太子が小野妹子に持たせた中国の王に対する「手紙」のインパクトが強いことからその一節はいまでも有名です。
日出る処の天子、書を、日没する処の天子に致す。恙なきや。
(『日本書紀』)
当時の隋はアジアの中で一番の権力をもっていた広大な強国で、そこに日本のような弱小国が手紙を送ったわけですが、その内容がまずかったことから隋を怒らせてしまいました。
「太陽が昇る国日本から、太陽が沈む国隋へ手紙を送ります」とかなり失礼な内容だったからです。
ただこの挑発が功を奏して、中国は日本と対等に接するようになったんです。
聖徳太子は一流の制度を作った

摂政になり天皇から政治を任された聖徳太子は外国のように日本を一流の国にしようとたくさんの改革を行いました。
当時の日本はアジアの大国中国(当時の隋)から「野蛮な国」と言われてバカにされていました。
法もなければ役人の身分制度も整っていなかったからです。
聖徳太子の十七条憲法

聖徳太子の仕事で一番有名なのが「十七条憲法」ですね。
不思議なことに今読んでもグッとくる内容です。
聖徳太子の冠位十二階

また、聖徳太子はそれまで血筋や財産で決められていた役人の位を取り払い、能力だけで評価される「冠位十二階」も制定しました。
聖徳太子から学ぶ処世術
並大抵の能力ではここまで多くの功績を成し遂げることはできません。
聖徳太子とはいったいなぜ、ここまでのことをやり遂げることができたのか、今回は聖徳太子から学ぶ処世術をご紹介します。
どんな考えも受け入れる包容力
聖徳太子は外国の文化や政治に興味をもち、当時日本より文化が発展していたインドや、中国、朝鮮の異文化を素直に受け入れました。
仏教という異国の宗教を熱く信仰し、民に広めることができたのも彼の底知れない好奇心と、自分の組織(国)を一流にしたいという強い気持ちがあったからです。
どれだけ自分の人生が安定していても、常に現状に満足せずに、新しい考え方やアイデアを受け入れてみよう。
一流の企業や組織のやり方を学び、真似てみよう。
人材を中心に置いた

聖徳太子はまだ日本になかった憲法や階級制をつくり、人としての行動指針や、能力に応じた評価制度をもうけました。
多くの人を動かすには、ただカリスマ性があるだけでは足りません。
信じるもの(仏教)とルール(法律)を整えたからこそ、彼の名前はいまだに歴史に刻まれているのです。
たくさんの人を引っ張っていくには、心をひとつにするための「ルール」をつくりましょう。
自分の組織に誇りを持つ

聖徳太子は、当時の大国、隋(中国)にバカにされないように、平等に外交できるよう強気にでた手紙を出し、結果的にそれが功を奏しました。
聖徳太子には、自分の組織(国)を誇りに思い、相手のパワーに臆することなく、堂々と接する度胸がありました。
例え相手が幹部でも、大企業でも弱腰にならず堂々としていましょう。
むやみに媚びるのではなく、堂々とした態度をとることで相手も対等にみてくれます。
アニメで聖徳太子をもっと知ろう
