勝海舟から学ぶ戦略的行動力

江戸時代活躍し明治維新の影の立役者として知られる勝海舟(かつかいしゅう)。

今回はそんな勝海舟から戦略的な行動力を学びたいと思います。

 

さぁ!今日は勝海舟先生だ!

 
 

カツカイシュウ?

 
 

そう、明治維新の影のプロデューサーともいえる人だよ!

 

そう、明治維新というと坂本龍馬(さかもとりょうま)や西郷隆盛(さいごうたかもり)、大久保利通(おおくぼとしみち)たちが注目を浴びていますが、

勝海舟がいなければこの革命はなかったといっていいほど日本の歴史上もっとも偉大な偉人のひとり、それが勝海舟なんです。

勝海舟はココがすごい

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外国文化を積極的に取り入れ日本を中世から近世にシフトさせた
外交についての意見書を何度も幕府に送り幕臣(役人)になった
日本の代表者として福沢諭吉とともにアメリカへ渡り民衆のための政治を学んだ
軍艦奉行として外国に負けない海軍をつくるため努力した
坂本龍馬を弟子として指導した
江戸幕府の軍事総裁(防衛大臣)になった
幕府を攻撃しようとする西郷隆盛(薩摩藩)と会談し江戸無血開城を成功させ150万人の命を救った

勝海舟は外国に学び日本の未来を考えた男

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勝海舟はもともと江戸幕府に従える幕臣(ばくしん:政府に仕える公務員のようなもの)の家に生まれました。

若いころから借金をしてまで必死でオランダ語の辞書を手に入れ、独学で蘭学(らんがく:オランダの政治や経済そして軍事のことなど)を勉強した勉強熱心な青年でした。

外国のことを勉強していくうちに、海外にとても興味を持ち、次第に日本の在り方に疑問を持つようになりました。

当時の日本はペリーの黒船来航で混乱し、日本の中心である江戸幕府はもはや外交をどう進めるべきかわからなくなっていた頃。

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勝海舟はそんな幕府を見かねて、何度も「意見書」を出し、「日本は外国と同じように強い海軍を持ち、外国と対等に渡り合える強い国になるべきだ」と訴えました。

勝海舟の意見書が幕府に届いたことで、彼の能力が認められ、勝海舟幕臣(政府に使える役人)となりアメリカにわたることになりました。

 

勝海舟の熱い思いが幕府に届いたんだね。

 
 

勝海舟って熱い男なんだね!

 

勝海舟は外国で”民衆のための”政治を学んだ

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勝海舟は先進国の軍事力や、政治、経済の発展に衝撃を受けました。

アメリカでは国民の投票で国のリーダー(大統領)が選ばれていることも、身分や生まれで世襲されていくことが当然だった当時の日本人には目からうろこだったのです。

日本に帰国した勝海舟は幕府の政治を担う重役に渡米の感想を聞かれ、こう報告したと言われています。

 

アメリカでは、政府でも民間でも、およそ上に立つものは、皆その地位相応に利口でございます。
この点ばかりは全く我が国と反対のように思えます。

 
 

わーこれは喧嘩うってるっしょw

 

勝海舟は異国の地で自分の国のことを考えました。

今の日本は各藩の利権や徳川家の存続なんていう「私利私欲」ばかりを気にしている。そんな小さなことではなくもっと大きな「公(おおやけ)」の目線で日本を考えていかなければならないと決意したのです。

勝海舟こそ坂本龍馬を育てた師匠

ペリーの黒船来航をきっかけに、日本では外国に対する姿勢をめぐり考え方が真っ二つに分かれ、それが理由で日本の中での内紛がたえませんでした。

とくに西日本の各藩(外国なんて追い払え派)と江戸幕府(怖いから外国の言いなりになっとこう派)はとても仲が悪く、殺し合いのバトルが続いていました。

そんな中、坂本龍馬もまた外国に対して弱腰な幕府に対して物申すため、故郷(高知)を捨てて幕府の軍艦を指揮していた幕臣、勝海舟に会いに行きました。

 

外国の言いなりになる幕府も、外国の船をやっつけようとしないあなたの海軍も、みんな腰抜けじゃ!

 
 

今の日本のままでは外国と戦っても負ける。島国の日本が勝つには強い海軍が必要だ。
違うかい?

 
 

そ、そうじゃが…?

 
 

強い海軍をつくるには金が要る。金を作るには貿易が必要だ。
今の日本はつまらん内紛なんかしてる場合じゃない。
今こそ一致団結して、外国と貿易をして稼がないといけない時なんだ。

 
 

(なるほど!)…勝先生!ついていきます!

 

幕府を痛烈に批判する坂本竜馬を諭し、今こそ外国に対し強い日本にならなくてはならないと説得しました。

そんな勝海舟に感動した龍馬は彼の弟子として勝海舟の下で学ぶことを決めました。

勝海舟が江戸無血開城を成功させた

西郷隆盛と勝海舟

外国に対する国のスタイルで日本中が混乱していた頃、勝海舟は幕府の代表として長州藩(山口県)・薩摩藩(鹿児島県)・会津藩(福島県)のアンチ幕府勢力の人たちとの交渉役を任されていました。

当時の幕府は、日本に不利な条件でアメリカと条約を結んでしまったり、それに反対した勢力を暗殺するなど、酷い政治をしていたことから民衆からも嫌われ、時代は新しいリーダーを求めていました。

そんな時代も後押しして、西郷隆盛たち倒幕派(アンチ幕府)が江戸城を攻めようとしたとき、勝海舟は西郷隆盛と会談し、戦わずして城を明け渡すことを約束しました。

 

幕府軍は戦うことはできる。
ただ戦えば民衆が苦しみ、外国が攻めてきて日本は植民地になってしまう。

 

これにより勝海舟は自ら仕えた江戸幕府を終わらせ、自らの上司である徳川慶喜(よしのぶ)を江戸から静岡へ移し、江戸時代を終わらせたのでした。

この行動は恥知らずで腰抜けな「不忠者」としてバッシングを受けましたが、この時の勝海舟の決断がなければ、150万人が暮らす江戸は炎の海となり、民衆たちが血を流す結果になっていました。

勝海舟の決断で民衆は救われたのです。

 

負けて戦に勝つってことね。

 
 

その決断は当時の幕府にとってはすごいことだったんだ。

 

勝海舟から学ぶ戦略的行動力

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勝海舟が必死に独学で蘭学を学び、オランダ語を話せるようになったことから、彼は外国のことを知ることができ、果ては幕府に能力を認められ幕臣として働くことができました。

そして日本を代表してアメリカへ渡り、誰よりも日本の未来を案じ、当時の日本にかけているものを正確に理解し、特別な立場から日本の政治に意見することができる存在になれました。

今の自分の環境に決して満足せずに、同僚や先輩・後輩、他部署やライバル企業にいたるまで、貪欲に学ぼうとする姿勢は結果的に、誰にも浮かばないアイデアや、誰も経験したことのないことを得ることができるため、組織にとって必要な特別な人材になれます。

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自分にしかできないことを見つけよう。 そしてその能力を今のチームや、会社、世の中のために発揮しよう。

理想のために現実を見る

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勝海舟は軍艦奉行として、外国に負けたくない!植民地なんかになるもんか!いつか対等に渡り合える強い日本を作るんだ!という高い理想を胸に、外国と仲良くする現実的な道を選びました。

まずは自分に足りないものを貪欲に学んでみよう。

その学びで得た意見があれば何度もなんども発信しよう。

すべては日本が外国に支配されないように強い海軍を持つという目的のために、海軍を養成する費用を捻出するために外国との貿易を選んだのです。

私たちは日常的にごく自然に目先の利益や勝敗にとらわれてしまいがちですが、勝海舟のように自分の思い描いた理想のためにいたってドライで冷静に行動することこそが、もっと大きなリターンを得られるということを学ばなくてはいけません。

使える!処世術
恥ずかしがらずに、理想を語ろう。 そのあとに必ずどうすれば実現できるかをセットで語ろう。

私(自分)よりも公を重視する

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勝海舟がアメリカで学んだ民衆のための政治はまさにこれといえるでしょう。

勝海舟は私利私欲で腐敗した幕府を批判し、民衆を意識した政治こそが大切だと言い続けました。

彼のこの精神があったからこそ、自分たちの勝利や、名誉や、プライドなんかよりも、日本の未来を優先できたからこそ、江戸無血開城は成功に終わったんだといえます。

使える!処世術
自分の私利私欲より、チームや組織、会社の繁栄を考えよう。
 

やっぱり勝海舟先生はすごい人だ!

 
 

すごい!よく見たらイケメンだし好き!

 

いかがでしたでしょうか?

勝海舟から学べることはまだまだたくさん。

ぜひ参考にしてみてください。

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