上杉謙信に学ぶ処世術|正義のために戦い続けた武将

今回は戦国武将の上杉謙信(うえすぎけんしん)を取り上げます。

名前は知ってるけどどんな人だっけ…

上杉謙信は戦国武将の中でも人気の高い人なんだ。

70回もの戦で95%の勝率を誇る戦国一の実力を誇る戦国武将、上杉謙信(うえすぎけんしん)。

今回はそんな謙信から学べる処世術を紹介していきます。

上杉謙信のプロフィール

名前:上杉謙信(うえすぎけんしん)

生年月日: 1530年2月18日

生まれ: 越後国(えちごのくに:新潟県)

仕事:越後の大名

家紋:九曜巴・竹に雀

kamon 長尾氏の「九曜巴」 | 家紋, 九曜, 紋章
九曜巴(くようともえ)
竹に雀(すずめ)

「甲斐(かい:山梨県)の虎」と呼ばれる武田信玄(たけだしんげん)とセットで語られることの多い上杉謙信は、その負け知らずの戦績から「越後の龍(えちごのりゅう)」と呼ばれ、今でも高い人気を誇っている武将です。

イケメンに描かれた上杉謙信

まずは上杉謙信(けんしん)の生涯をサクッとみてみよう。

お寺で「禅」に親しんだ少年期

上杉謙信が育った林泉寺(りんせんじ)https://joetsukankonavi.jp/spot.php?id=152

上杉謙信は、越後(えちご:新潟県)の守護大名長尾家の息子として生まれます。

謙信が生まれた当時の越後は地方の豪族との戦いや、権力争いで内乱が絶えない時代でした。

内乱を避けるために幼い頃から親元を離されて林泉寺(りんせんじ)という寺に預けられた謙信は、そこで禅宗や仏教に触れて育ちます。

幼いころから謙信は禅宗の教え「打算的な心や私利私欲を捨てること」を学ぶことになります。

子どもの頃から特殊な道徳教育を受けてたんだね

正義のために戦う毘沙門天への憧れ

毘沙門天(びしゃもんてん)

謙信が病弱な兄から家督を譲り受けると、謙信は越後の動乱を納めるために何度も戦に繰り出すことになります。

戦を嫌う謙信でしたが、もっと広い領地、もっと多い富を求める豪族たちは容赦なく、私利私欲のために戦を仕掛けてきます。

そんな謙信は仏のために戦う神、毘沙門天(びしゃもんてん)に憧れをいだくようになります。

謙信の軍機「毘」 https://www.viewtabi.jp/articles/18050901

私利私欲ではなく「正義」のために悪を退治するという目的のもの戦う毘沙門天に自らを重ねるようになり、戦ではこの毘沙門天の「毘」の文字を軍旗(ぐんき:戦で掲げるトレードマーク)にするほどでした。

へぇー!神様の名前を旗に掲げるなんてカッコいいねぇ!

特産品で一躍経済大国に

民が苦労して耕し田畑を荒らし、大切な民を殺す敵と立ち向かうには、謙信も同じように敵に刀を向けなければなりませんでした。

次第に謙信は、人を殺さずに富を得るには、どうすればいいのだろうと考えるようになります。

そこで謙信は、麻布の原料になる青苧(あおそ)という植物を育て、それを日本中に売り込むことで、人から富を奪う戦ではなく、ビジネスで富を得る方法を考えました。

領土の外へ青苧を売りに出る商人の船から渡航税をとることで経済力をどんどんと大きくしていくことに成功します。

そうして得た富を、謙信は室町幕府の第13代将軍足利義輝(あしかがよしてる)に献上することで、幕府への忠義を誓うことで自らの権威を保つことにも成功するようになります。

私利私欲ではなく正義のために

謙信がビジネスで財を成している間、室町幕府は都をはじめ近畿地方で勢力を拡大していた三好家とその家臣の松永久秀(まつながひさひで)たちのによって力を失いつつありました。

足利義輝は、もう一度幕府の権威を取り戻そうと関東で膨大な経済力・負け知らずの兵力・カリスマ的な統率力をもっていた謙信を頼り、上洛(じょうらく:将軍と共に京都へ行き現地の権力を追い払うこと)をサポートするように頼みます。

将軍の権威をライセンスのように利用しなりふり構わず領土を拡大しようと狙う諸大名たちとはちがい、戦で勝っても私利私欲のために領土を広げようとしなかった謙信のスタイルは将軍からも熱い信頼を得ていました。

対する謙信も、室町幕府存続のため、将軍の期待に応えようと軍勢を率いて上洛することに成功します。

武田信玄との執念の戦い

武田信玄

謙信の領土越前は、北に海、南は武田信玄(たけだしんげん)の領土の甲斐(かい:山梨県)と面していました。

”海なし県”を納める武田信玄は、広大な土地と海をもつ謙信の領土を手に入れるために何度もなんども戦を仕掛けます。

  • 1553年:第1次 川中島の戦い
  • 1555年:第2次 川中島の戦い
  • 1557年:第3次 川中島の戦い
  • 1561年:第4次 川中島の戦い
  • 1564年:第5次 川中島の戦い

いやいや戦いすぎでしょ

第4次の戦いで謙信と信玄は一騎打ちするところまで迫っていたんだ。

謙信(中央)と信玄(左)との一騎打ちの伝承を描いた「川中島 激戦之図」

戦国最強の騎兵隊をもつ武田信玄は「甲斐(かい)の虎」と呼ばれ、対する謙信は「越後(えちご)の龍」と、この二人は戦国時代を代表する因縁のライバルとして語られています。

結局この実力者ふたりのこの戦いは、引き分けに終わるものの、後に武士たちの戦の教科書として語り継がれることになります。

5度にわたる戦で、武田信玄はとうとう越後侵略をあきらめて、反対に1560年の桶狭間(おけはざま)の戦いで駿河(するが:静岡県)を納める今川義元(いまがわよしもと)織田信長(おだのぶなが)によって討たれたことを受け、弱体化した今川の領土を攻めることにします。

北を上杉軍、南を今川軍と敵国に挟まれてしまった武田軍は、海がないことから塩の売買ができず、領民たちが塩不足で困っていた頃、武田の元に大量の塩が届きます。

この塩の送り主が、なんと上杉謙信。

例え何度も戦を繰り返したライバルだったとしても、相手が困っているときは助けるのが「正義」だとして謙信は武田に手を差し伸べました。

「敵に塩を送る」という言葉はこの謙信の行動からきてるんだ。

武田信玄は病に倒れる前に、自分の息子に対しこのように言い残したと伝えられています。

「上杉謙信とは和議(わぎ:仲直りする契約)を結ぶように。謙信は男らしい武将であるから頼っていけば若いお前を苦しめるようなことはしないだろう。私は大人げないことに最後まで謙信に頼ると言い出せなかった。お前は必ず謙信を頼りとするがよい。謙信とはそういう男だ。」

武田信玄

なんか泣ける…

織田信長に勝利した男

尾張(おわり:愛知県)から徐々に勢力を拡大していた織田信長(おだのぶなが)が最も恐れた男が、上杉謙信だといわれています。

桶狭間で今川義元を討った信長は、謙信の経済力、統率力、そして朝廷(天皇)からの信頼も含め、上杉謙信を恐れていました。

そこで信長は謙信に何度も貢物(みつぎもの:プレゼント)を送り、とにかく「俺たち仲良くしましょうね」と言い寄ります。

「一緒に室町幕府を守りましょう」という信長の説得を信じ、1572年に謙信は信長と同名を結ぶことになります。

しかし1575年、信長が謙信のライバルだった武田軍を破ると、天下統一をもくろみ謙信の家臣(かしん:部下)たちをひそかにスカウトして裏切るように仕向け始めます。

織田信長もまた、他の大名と同じように幕府の権威を利用して、私利私欲のために領土を拡大する野心があったことに気づいた謙信は、1577年に織田軍との戦い「手取川(てどりがわ)の戦い」で決戦することになります。

鉄砲の戦に慣れていた織田軍の弱点を突き、夜に奇襲を狙い、見事織田軍に圧勝します。

手取川の石碑

手取川に残された石碑には戦の行方がこう記されています。

上杉に逢うては織田も手取川 はねる謙信逃げる信長

焦った信長は謙信に「織田軍は西を統一、上杉軍は東を統一するってことでどうでしょうかね」と手紙を書きますが、謙信はもう信長を信じませんでした。

えー!信長負けてんだ!

室町幕府の復権目前で病死

その翌年、謙信は6万の兵で第15代将軍足利義昭(あしかがよしあき)の上洛を助けようと各地の大名たちと同盟を組み、信長を包囲しようとしますが、目前に脳卒中で倒れ病死してしまいます。

謙信の死により、信長に兵をあげる大名たちの信長包囲網も弱っていき、いよいよ信長一強の時代へと拍車がかかることになります。

えぇー!これから謙信の時代がくるっていうのに…!

謙信の死はこの後の信長に勢いをつけてしまったんだ。

上杉謙信から学ぶ処世術

最後まで正義のために戦った武士の鏡、上杉謙信。

そんな彼から現代の私たちは一体何が学べるでしょうか?

常に「正義」を意識する

上杉謙信は、戦の前には必ず「これは正義のため」ということをハッキリさせてから兵をあげていました。

私利私欲のためや、領土の奪い合いではなく必ずそこに「正義」があるからこそ、朝廷や将軍などの権力者も認めることで、戦場に出向く兵たちも皆謙信の下で堂々と戦うことができたといえます。

「これは我々売上達成のための戦いだ!」と言われるより、

「これは顧客の生活を豊かにするための戦いだ!」と言われたほうが、感じ方やモチベーションが変わってくるかと思います。

仕事でもこういった「正義」を持ち出すことで、周りの反応が変わってきます。

目先の目的よりも、「正義」という視点で今の仕事を考えてみると、あなたの情熱も、周りのサポートも大きく変わってくるかもしれません。

使える!処世術

今の仕事であなたが大切にしたい、成し遂げたい「正義」について考えてみましょう。
そしてそれを回りに堂々と宣言することで、あなたをサポートしたい人たちが増えてくるかもしれません。

勝つよりも「負けないこと」へのこだわり

上杉謙信は生涯で実に70もの戦で兵をあげ戦いますが、その勝率は戦国イチの95%と言われています。

武田信玄との戦いにおいてもみられるように、謙信は相手をボコボコに打ち負かして、敵の領土を奪うことに興味はなく、あくまでも関東エリアの警察官のような役割を果たすために努力しました。

そのため、武田信玄や織田信長のような領土を増やして天下統一をもくろむ野心的な武将たちとは違い、勝ち越すよりも、負けないことにこだわったといわれています。

戦に勝って領土を増やせば、奪われたことにより苦しむ人がいて、その苦しみや怒りがまた別の戦を生んでしまいます。

謙信はそういった戦が生みだすむ空しい連鎖をわかっていたのかもしれません。

使える!処世術

ライバル企業やライバルの同僚を打ち負かそうと躍起になるのではなく、引き分けでもいい、とにかく負けないことにこだわってみる。
それだけでも十分相手をけん制することにつながるかもしれません。

「風林火山」の上杉謙信が話題

大河ドラマ「風林火山」の上杉謙信

2007年に放映されたNHK大河ドラマ「風林火山(ふうりんかざん)」では、上杉謙信役にGACKTが抜擢され話題になりました。

「風林火山」は、武田信玄に仕えた伝説の軍師・山本勘助(やまもとかんべえ)を主役に信玄の天下取りに夢をかけ、戦国最大の激戦川中島の戦いに至るまでが描かれている名作ドラマとしてファンが多い名作です。

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いかがでしたでしょうか?

偉人から学べることはまだまだたくさんあります。

ぜひ他の記事も参考にして明日から役立ててみてくださいね。

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asuka(30代)

twitter : @麒麟を待つおんな

週末はNHKの歴史特番を見て過ごしています。

一部上場企業勤務のOLです。

本ページの情報は2020年6月時点のものです。 最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。