足利義昭から学ぶ処世術|室町最後の将軍の失敗から学ぶ

今回は240年も続いた室町幕府の最後の将軍、第15代足利義昭(あしかがよしあき)を取り上げます。

足利って人多すぎ…誰が誰かわかんないw

義昭(よしあき)は室町幕府の最後の将軍なんだ。

足利義昭は日本史に登場する将軍たちの中でもどちらかというと不人気な将軍です。

「貧乏公方」や「陰謀将軍」などと言われてしまうほど、その人気の差は「剣豪将軍」と称賛されるお兄ちゃんの足利義輝(あしかがよしてる)と比較しても雲泥の差。

なぜそこまで人気がないのか?今回はそんな足利義昭の生涯をたどりながら、彼を反面教師として学べる処世術を紹介していきます。

足利義昭のプロフィール

足利義昭 - Wikipedia

名前:足利義昭(あしかがよしあき)

生年月日: 1537年12月15日

生まれ: 京都

仕事:室町幕府第15代将軍

家紋:足利二つ引き(あしかがふたつひき)

なんだろこの憂いオーラ…!

まずは足利義昭の生涯をサクッとみてみよう。

幼少期からお寺に預けられて育つ

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1537年、足利義昭は第12代将軍の足利義晴(あしかがよしはる)の次男として京都で生まれます。

義昭が生まれた頃、各地の大名たちが力をつけ始めたことにより、本来各地の大名たちをまとめ上げることが役目の室町幕府はすでに弱り始めていました。

義昭のお兄ちゃんの足利義輝(あしかがよしてる)に家督を譲り、弟の義昭のことは奈良県にあるお寺(興福寺)に預けに出します。

義昭は将軍家の子どもというだけで丁重に扱われ、28歳になるまで何不自由なくチヤホヤされて大きくなります。

お寺という閉ざされた環境で、小さいころから義昭は、足利家の祖先である室町幕府3代将軍の足利義満(あしかがよしみつ)の素晴らしさを教え込まれ、将軍家としての誇りと権威意識を強く持つようになります。

これはかなりわがままに育ちそう…

兄の義輝が暗殺される

1565年の「永禄の変(えいろくのへん」で義昭のお兄ちゃんであり第13代将軍の足利義輝が三好(みよし)・松永(ながまさ)たちによって自害に追いやられてしまいます。

お兄ちゃんが殺されたことを知った義昭は「自分こそ室町幕府の次の将軍だ!」という強い意志を持ちます。

そこで義昭は各地の大名たちに「三好たちを討って、俺を上洛(じょうらく・敵を倒し、都のある京都まで連れていき将軍の座に据え)させろ」という内容の手紙を出しまくります。

その宛て先は、室町幕府に代々忠実な越後(えちご・今の新潟県)の上杉謙信(うえすぎけんしん)や、幕府との縁がある越前(えちぜん・今の福井県・石川県)の朝倉義景(あさくらよしかげ)など。

でも彼らは近隣の大名との戦に忙しかったり、そこまでの軍事力を持っていないということを理由になかなか重い腰を上げようとしません。

月日だけがたち、思うように動かない大名たちに苛立つ義昭のもとに現れたのが、尾張(おわり・今の愛知県)を中心に力を持ち始めていた織田信長(おだのぶなが)の部下、明智光秀(あけちみつひで)でした。

明智光秀は「織田信長の兵力なら、三好三人衆を倒しあなたを京都までお連れできます」と伝えます。

1568年、光秀の計らいで義昭は信長と初めて対面を果たします。義昭はその時、横柄な態度で偉そうに信長に接したと記録されています。

信長に対しても威張るなんて…肝が据わった人だね

織田信長のおかげで第15代将軍になる

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義輝の死から3年後の1568年、ついに義昭は信長の力で京都への上洛を果たすことができます。

信長は義昭のために何億円もかけて二条城を立て直し、かつての将軍らしい贅沢な暮らしをサポートしたことで、義昭は信長のおかげで何不自由なく優雅な暮らしを手に入れます。

ただ、信長にとって将軍はただの「お飾り」のような存在。自分の天下統一という野心に公式感を持たせるための道具にしかすぎませんでした。

一方、待望の将軍になれたということで、義昭はこれまで以上に自分の権威をふるい各地の大名たちに勝手に支持をだしたり、独自のルールを作り始めたりします。

将軍のような旧体制を破壊しようとしていた信長にとって、権力をふるう義昭の態度は許しがたかったんでしょう。

信長は突然、義昭に対して「五カ条」を送りつけます。

  1. 足利義昭が出す文書には織田信長の添え書きをつけること。
  2. 足利義昭がこれまでに出した命令は取り消すこと。
  3. 幕府に忠義のあった者に与える恩賞で、適当な土地がないときは織田信長の領地から分けること。
  4. 天下の政治は織田信長にまかせた以上、足利義昭がいちいち口をはさまないこと。
  5. 朝廷に対する儀式は、足利義昭が手ぬかりなく行うこと。

つまり、政治は俺がやるから黙ってろということですね。

これは義昭にとっては厳しい内容でした。

本来、大名は将軍に従うもの。それが当然とおもっていた義昭にとって将軍である自分に対して命令をしてくる信長に腹を立て「信長を討て(うて・殺せ)」という命令を各地の大名に送りつけます。

この義昭の行動を必死で止めたのが義昭の部下だった↑細川藤孝(ほそかわふじたか)です。「信長のおかげで上洛できたのに、歯向かうなんてやめましょう、勝ち目はない」と何度も止めますが、義昭はそんな藤孝を「裏切り者」とののしりました。

これがきっかけとなり藤孝は義昭を見かねて信長軍につくことを決めます。

えええ!義昭強すぎ…!
おとなしくしとけばいいのにー!

織田信長と対立するもあっさり降参

1573年、義昭は信長に対して兵をあげますが、数十の兵しかもたない義昭が勝てるはずがなく、あっさり降参してしまいます。

しかしここで信長は義昭を殺そうとはしませんでした。

当時、幕府は力を失ってはいたものの、将軍を殺すということは、将軍を任命する朝廷(天皇)に対して歯向かうことになり、世の中から批判されてしまうからです。

義昭は実の息子を人質に差し出し、紀伊(きい・今の和歌山)に落ち延びることになります。

落ち延びた先でも、義昭は何通も諸大名たちに「信長を討って俺を上洛させろ」という命令の手紙を出し続けます。

もはやメルマガの量w

各地を転々としひっそりと生涯を閉じる

1582年、明智光秀が織田信長を暗殺した「本能寺の変」の後、光秀を破った豊臣秀吉(とよとみひでよし)が力をつけ始めます。

その頃の義昭は備後(びんご・今の広島県)で暮らし、すっかり権力を失い食べるものにも困るような生活を送っていました。

そんな義昭を秀吉の部下が訪ね、「秀吉のことをあなたの養子にするように」と言ってたくさんの褒美をもってよこしました。

しかし義昭は、成り上がりの秀吉を将軍家に迎えてやるもんか!とその褒美を断ります。

1585年、義昭はそんな秀吉が天皇から「関白(かんぱく)」の位をもらったと聞き愕然とします。関白とは将軍よりもはるかに高い位だったからです。

その後、義昭は関白となって一層力をつけた秀吉の保護を受け、京都の郊外で暮らし、ひっそりとその生涯に幕を閉じることとなります。

義昭の詠んだ句にはそんな切なさがにじんでいます。

江湖に落魄して暗に愁を結び  孤舟一夜思悠悠たり

天公も亦吾が生を怜むや否や 月は白し蘆花淺水の秋

都を遠く離れ落ち延び 暗闇の中で人目を忍んでいる

湖にぽつんと浮かべた船で過ごす一夜

私の苦しみを知らぬかのようにゆったりと流れている

ああ天はなぜこの私を慰めてくれぬのだろうか

なんだろ、切なすぎるね義昭。。

将軍としての誇りだけがあって、でも実態はそうじゃない。
義昭は生涯このギャップに苦しんだんだと思うな。

足利義昭から学ぶ処世術

幕府将軍として最後まで新勢力に抵抗し続けた足利義昭。

そんな彼を反面教師とすることで、学ぶべきことはたくさんあります。

時代の流れについていけなかった

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閉鎖的なお寺で将軍家の息子として甘やかされて育った義昭は、これまで通りの幕府の力が絶対で普遍的なものだと信じ続け、時代の変化に目を向けることができませんでした。

各地で力をつけながら領土を拡大し、野心に燃える諸大名た地に対し、ただ将軍の権威を振りかざし一方的に命令を下すワンパターンなやり方は、当時はもうすでに時代遅れだったということに気付けなかったことが大きな要因です。

使える!処世術

これまでの習わしや前例踏襲に甘んじていないか一度考えてみましょう。
変化しつつある時代に置いて行かれないように、しっかりアンテナをたてて時代を読む力をつけましょう。

プライドが邪魔し妥協ができなかった

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義昭は将軍としての権威意識がとても強かったため、決して諸大名に対してへりくだったり媚びたりすることはありませんでした。

あくまでも「俺はお前より偉い」という態度を貫き通した、ある意味最後まで将軍としての誇りを捨てずに全うしたとも言える人です。

ただ、自分のプライドよりも、代々続いてきた足利一族を未来に残し続けることを優先すれば、その時に合わせてうまく立ち振る舞うこともできたといえます。

白黒はっきりつけることは気持ちいいことですが、世の中はグレーなことが多いのもまた事実です。

信長に「ただのお飾り」として扱われたとき「今は耐え忍ぼう」と妥協をしていれば、また違った未来があったかもしれません。

使える!処世術

他に合理的な選択肢があっても、プライドが邪魔して冷静で合理的な選択ができないことはよくあります。
カッコ悪くても妥協する方が選択肢が増え可能性が広がるということも知っておきましょう。

権威に執着しすぎた

将軍の力が弱りはてた時代、義昭は節操なくその権威を主張し各大名に対して将軍からの命令を振りかざし続けました。

将軍という権力にこだわり、執着しすぎたため、その権力を手放すまいと手段をいとわず行動したことを理由に後に「陰謀将軍」などと言われてしまうことになります。

周りを見れば現代にも、権威に執着する人はたくさんいますね。

使える!処世術

課長や部長、役員や社長など会社でもいくつかの権威がありますが、まずはその権威に合った行動をとれているか?といいう目でその人を見てみましょう。
権力をいたずらに振り回す人は、義昭予備軍かもしれません。

「麒麟がくる」の足利義昭に注目

大河ドラマ「麒麟がくる」では、滝藤賢一さんが義昭役に抜擢されましたね。

どこか影のある雰囲気と、底知れぬ野心を感じさせる義昭が話題となりました。

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過去の大河で足利義昭をもっと知ろう

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アニメで足利義昭をもっと知ろう

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いかがでしたでしょうか?

偉人から学べることはまだまだたくさんあります。

ぜひ他の記事も参考にして明日から役立ててみてくださいね。

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このブログの著者

asuka(30代)

twitter : @麒麟を待つおんな

週末はNHKの歴史特番を見て過ごしています。

一部上場企業勤務のOLです。